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Architecture
AWS×GCP×Azure マルチクラウドアーキテクチャの実践パターン3選
伊藤 直樹
「マルチクラウド」と一言で言っても、その構成パターンと向き不向きは大きく異なります。本記事では、当社が実際に本番運用支援している中から、よく採用される3つのアーキテクチャパターンをご紹介します。
■ パターン1: ベストオブブリード型
AWSはコンピュート (EKS, Lambda)、GCPは分析 (BigQuery, Vertex AI)、Azureは統合 (Active Directory, Entra ID) と、各クラウドの強みを組み合わせる構成です。SaaS事業者でデータ分析を重視する企業に好まれます。ネットワーク間のレイテンシ管理がカギ。
■ パターン2: アクティブ・スタンバイ型 (DR)
プライマリをAWS東京リージョン、DRサイトをGCP Asia Northeast1に置き、Disaster Recovery要件を満たすパターン。金融・医療系のミッションクリティカル環境で採用されます。データ同期はDataSync + Cloud Storage Transferを活用。
■ パターン3: アプリ層分離型
Kubernetes (EKS, GKE, AKS) を各クラウドにデプロイし、ArgoCD + Argo Rolloutsで統一的にデプロイ管理。ベンダーロックインを最小化したいエンタープライズに適合します。Service Mesh (Istio) で透過的に通信を抽象化。
どのパターンが最適かは、お客様の事業特性・組織能力・コスト制約により異なります。導入前のPoCを必ず実施し、運用負荷を定量評価することをお勧めします。